1949-05-22 第5回国会 参議院 本会議 第31号
御承知のごとく吉村隊事件が社会の問題となりましたる端緒は、数種の刊行物、殊に本年三月以降の新聞の報道でありまして、新聞は、証人として喚問いたしましたる本問題の担当記者の証言の通り、一途に眞相を報道せんといたしたものでありまするが、報道は、その性質上、場合によりましては吉村隊長個人に中心が置かれることにもなり、必ずしも眞相把握のため完全とは申せぬ点が多々ありまするので、特別委員会は外蒙ウランバートル收容所
御承知のごとく吉村隊事件が社会の問題となりましたる端緒は、数種の刊行物、殊に本年三月以降の新聞の報道でありまして、新聞は、証人として喚問いたしましたる本問題の担当記者の証言の通り、一途に眞相を報道せんといたしたものでありまするが、報道は、その性質上、場合によりましては吉村隊長個人に中心が置かれることにもなり、必ずしも眞相把握のため完全とは申せぬ点が多々ありまするので、特別委員会は外蒙ウランバートル收容所
○岡元義人君 「而も報道はその性質上ややともすれば隊長自身のみが焦点となり、直接隊長に関する諸條件が特別に問題として取上げらるるかの感があり、事件の眞相把握に欠くべからざる客観的條件はむしろ漠然たる状態で、この際特別に事態を究明せざれば異境の地に徒らに同胞相食むの事件として、爾後の引揚にも少からぬ悪影響を與うるものと感ぜらるるに至りまして、特別委員会冐頭一委員の発言にもありましたるごとく、「國民が還
私は就任以來常にこの方面のことについて意を用いて、決して役所内からかかる行為者が現われないようにとしう注意をいたしておるのでありますが、何分にも事件がきわめて前にさかのぼるのでございまして、この眞相把握につきましても、相当日数を要するかと思うのでございます。